ぼくが前を向いて歩く理由 [本]
本屋でふらふらと本を眺めていたら、帯がふと目にとまり、購入しました。
「サザンビーチちがさき」の命名者であり、2000年夏の「サザンオールスターズ茅ヶ崎ライブ」開催に奔走し活躍した一人の行政マンを襲った突然の悲劇。万引きによる現行犯逮捕、それは若年認知症(ピック病)の症状によるものだった。混乱、苦悩、偏見…、そのなかで家族はどのように再生を果たしていったのか。感動の手記。
ぼくが前を向いて歩く理由―事件、ピック病を超えて、いまを生きる
- 作者: 中村 成信
- 出版社/メーカー: 中央法規出版
- 発売日: 2011/10
- メディア: 単行本
湘南、茅ヶ崎。
サザンビーチはランニングで何度も通ったりしています。
そのサザンビーチにゆかりのある方の実話ということで、
思わず手にとってしまいました。
ピック病といわれる認知症があること、
この本を読んで初めて知りました。
本人も家族も気付かないうちに病気が進行してしまい、
万引き事件を引き起こしてしまった中村さん。
病気と向き合う中村さんの葛藤、
支えるご家族の苦労、
中村さんがどうやって病気を受け入れ、
そして新しい生活を切り開いていくまでの過程が丁寧に描かれています。
認知症、怖い病気です。
でも、まわりがきちんと理解し、
ご本人の意思や個性を尊重しながら支えていくことが
大切なんだと思いました。
事件で職場を解雇されたり、大変なご苦労をされながらも、
地元に残って、新しい生活を切り開かれたことはすごいことだと
思いました。
自分の周りにもしこの病気になった人がいたら、
偏見を持たずに接したい、そして、
そのためには、まずは知ること、理解することが大切だと思いました。
コメント 0